“懷爐”の読み方と例文
新字:懐炉
読み方割合
くわいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懷爐くわいろだけでは心許なくて、熱湯を注ぎ込んだ大きな徳利を夜具の中へ入れてることにしてゐたが、ある夜、徳利の效き目がなくつて、眞夜中頃に暫らく忘れてゐた激しい痛みを感じ出した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
そして、自分は寒さに傷まぬやうにと、懷爐くわいろを腹に當てゝ眠つた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)