“懐中硯”の読み方と例文
読み方割合
ふところすずり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっそく懐中硯ふところすずりを出して、一文を書いて封じ、なおお互いの消息を、なにくれとなく語りながら、彼も劉唐も、思わずぼうと頬も染まるほど数角すうかくの酒をかたむけ合った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その翌日から弓之助は、懐中硯ふところすずりつづり紙を持って、四辺あたりの風景をあさり廻った。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)