“愛杖”の読み方と例文
読み方割合
あいじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらぬだに、久しく振ってみなかったかの鋼鍛はがねぎたえ重さ六十二斤の鉄の愛杖あいじょう。それを取るや、酒のえんを離れていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけを訊くと、杖は、使用したことはないが、亡夫春水の愛杖あいじょうであるという。そして、こんどの上京には、父にかわって、襄を打って意見をするつもりだと話した。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)