情味じょうみ)” の例文
劇の調子が高まって妾の情人の哀切な心を表した舞姿に異国人が海の彼方の歌劇的な情味じょうみを感じた時、若い武士になった佐野が舞台に現れました。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
アーサとわかれてこのかた、わたしはつい一度もこんなに取りすがりたいような、親切のこもった、ことばに言えない情味じょうみを感じたことはなかった。
わたしは、社用しゃようで、方々ほうぼう会社かいしゃや、工場こうじょう訪問ほうもんします。そして、いくにんとなく情味じょうみのゆたかなひとたちとあいました。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
母さんは、手が出せずに、それっきりさ。だもんで、兄貴に向かっちゃ、情味じょうみで行くよりしょうがないと思ってる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)