悪癖あくへき)” の例文
旧字:惡癖
それは彼の悪癖あくへきだと気にかけまいとするが、時には何か深いたくらみでもあるのではないかと思うことさえあった。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼はその必要品を粗略そりゃくにするほど、東洋豪傑風ごうけつふうの美点も悪癖あくへきも受けていない。今の流行語でいうと、彼は西国立志編の感化を受けただけにすこぶるハイカラ的である。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)