“恍惚境”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこつきょう50.0%
エクスタシー25.0%
くわうこつきやう12.5%
ワイエ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
覆面の見物たちは、はじめのうちは、一種の恐怖のためにわなわな震えているものがあったが、そういう人々も、いつしか恍惚境こうこつきょうにはいっていた。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして、早熟ませた葉子への執着が、き切れなくなった時に彼が見つけたのは、あの煎餅のかけらが産んだ、恐ろしい恍惚境エクスタシーだった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
善智識と言はるゝ先達は、その時蝋燭らふそくあかりを取つて少年少女の顏を照し、まさに忘我の恍惚境くわうこつきやうに入つたと見れば、それで『救はれた』とし、修法を了つて、盛んな精進料理の法宴になるのでした。
若し常に新鮮なる戀愛の恍惚境ワイエに居らむが爲には、永遠に戀人から戀人に移らなければならないものとしたら……。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)