恋婿こひむこ)” の例文
大佐はひやゝかに片頬かたほに笑みつ「はア、閣下、山木には無骨ぶこつな軍人などは駄目ださうです、既に三国一の恋婿こひむこ内定きまつて居るんださうですから」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
松島は愉快げに尻目に掛けつ「然らば閣下、山木の恋婿こひむこをば自分から御披露に及びませう——日本社会党の領袖、無政府主義の張本ちやうほん、同胞新聞主筆篠田長二君と仰せられるのださうでツ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)