“心残”のいろいろな読み方と例文
旧字:心殘
読み方割合
こころのこ33.3%
こころのこり33.3%
こゝろのこり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その意気いきをもってするからには、たとえ敵陣てきじんのかこみのうちに、無念むねんおにとなろうとも、わしは心残こころのこりではない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その人に向ひてはほとほと言尽いひつくして心残こころのこりのあらざる如く、ただこれにりて欲するままの夢をも結ぶに似たる快きを覚ゆるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そして白井と杉山とに、「お前方は心残こゝろのこりのないやうにして、身の始末を附けるが好い」と云つて、杉山には金五両を渡した。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)