御来迎ごらいごう)” の例文
旧字:御來迎
「それが本当の御来迎ごらいごうってものだそうです。めいめい自分の影を見るだけで、側にいても人の影は見えないんですってね。」
烏帽子岳の頂上 (新字新仮名) / 窪田空穂(著)
御来迎ごらいごうは日の出と縁がない訳でもないが、日の出そのものを指して言うのではない。日の出よりもかえって日の入る時に起る場合の方が多いかも知れない位だ。
山の魅力 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
大通りの辻……高台の見霽みはらしと、一々数えないでも、城下一帯、この銅像の見えることは、ここから、町を見下ろすとおんなじで……またその位置を撰んで据えたのだそうだから、土地の人は御来迎ごらいごう
一足入れば歌舞の天女、生身しょうじん菩薩ぼさつ御来迎ごらいごうじゃわい
「イヨ、弁才天女の御来迎ごらいごう!」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「え、いよいよ御来迎ごらいごう?」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
雲の海の壮観、御来迎ごらいごうの奇現象などは、まず高山に限られた特色の著しいものである。
山の魅力 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)