御招おまねき)” の例文
唯今ただいま絆創膏ばんそうこうを差上げます。何しろ皆書生でございますから随分乱暴でございませう。故々わざわざ御招おまねき申しましてはなはだ恐入りました。もう彼地あつちへは御出陣にならんがよろしうございます。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此頃も奥様の御不在の節、私を御部屋へ御招おまねきになりまして、雪の紀念かたみの梅だから、何卒天晴あつぱれ婿むこを取らせたいと思ふんで、松島は少こし年を取過ぎてつは後妻と云ふのだから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「やあ、三田さん。今日は私迄支店長さんの御招おまねきにあづかりました。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
今晩は先生の御宅おうちの御祝に御招おまねきを受けましたので斯様こんな嬉しいことは、御座いません
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)