御墓みしるし)” の例文
いざや終夜よもすがら供養したてまつらむと、御墓みしるしより少し引きさがりたるところのひらめなる石の上に端然たんねんと坐をしめて、いと静かにぞ誦しいだす。妙法蓮華経提婆達多品めうほふれんげきやうだいばだつたぼん第十二。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
音にきゝたるちごたけとは今白雲に蝕まれ居る峨〻がゞと聳えしあの峯ならめ、さては此あたりにこそ御墓みしるしはあるべけれと、ひそかに心を配る折しも、見る/\千仭せんじんの谷底より霧漠〻と湧き上り
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)