“御厨子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずし70.0%
みづし15.0%
おずし10.0%
おづし5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鑁阿寺ばんなじの秘封と聞く、家時公の御厨子みずしの“置文”を、お見せ下さいませぬか。ぜひ高氏に、このさい、披見をおゆるし下されませ」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まつたそが中の御厨子みづしの本尊、妖娟たをやかなる天女の姿、匂ひやかなる雪の肌、たば消ちなむ目見まみの霞……造りも造りたる偽の御堂よな。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
「奥方の御側——土蔵の中で、朝夕拝んでおられた、観音像の御厨子おずしの中にございます」
當屋敷に巣喰ふ惡者が、合鍵あひかぎを作つて用箪笥を開き二品を盜んで土藏の中の奧方の御厨子おづしに隱したので御座います。