“厨子王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずしおう50.0%
づしわう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たらいほどある鉄の受糧器を持って、腕の太さの錫杖しゃくじょうを衝いている。あとからは頭を剃りこくって三を着た厨子王ずしおうがついて行く。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「もうしかたがない。これが別れだよ。安寿あんじゅは守本尊の地蔵様を大切におし。厨子王ずしおうはお父うさまの下さった護り刀を大切におし。どうぞ二人が離れぬように」
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
安寿姫と厨子王づしわうの話は、私たちも子供の頃から絵本などで知らされてゐるし、また鴎外の傑作「山椒大夫」の事は、小説の好きな人なら誰でも知つてゐる。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)