徒立かちだ)” の例文
このとき、もっともはやかったのは、上杉方の柿崎和泉守の隊で隊将以下すべて、みな徒立かちだちで猛突した。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ややおくれて仏頂寺ら四人のものとは、この道中において、やはり後になり先になりましたが、徒立かちだちとはいえ一方は屈強のつわもの、一方は病人と女づれのことですから
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
振向くと、徒立かちだちの武者だった。長い樫の柄の槍をひッさげている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)