“徒然草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つれづれぐさ91.3%
つれ/″\ぐさ8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺の心はどこにあるのだろう? どこか、このへんに、俺の心が、かくされていないか? 私はとうとう論語も読み、徒然草つれづれぐさも読んだ。
いずこへ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
命松丸は生涯、兼好法師にかしずき、兼好の死後、師の反古を集めて今川了俊いまがわりょうしゅんに提出し、あの“徒然草つれづれぐさ”を残した者だといわれている。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われかつて徒然草つれ/″\ぐさを読みける時、撰みて持つべき友の中に病ひある人を数へたり。いかにも奥ゆかしき悟りきつたる言葉と思ひて友にも語りける事ありけり。
漫言一則 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
徒然草つれ/″\ぐさ最初さいしよほとけはどうして出來できたかとはれてこまつたとふやうなはなしがあつた。子供こどもものはれてこまることは度々たび/\である。なかにも宗教上しうけうじやうことには、こたへきうすることがおほい。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)