“後楯”の読み方と例文
読み方割合
うしろだて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども月日は私の元氣に後楯うしろだてをした。診察室の前の大鏡に映る、ひつつめ銀杏いちやうの青白い顏は、日に日に幾らかづつ色を直して行つた。
嘘をつく日 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
上野介の倨傲きょごうな日ごろの振舞も吉保という重要な地位にある人間の後楯うしろだてを意識して、特に、横着ぶりを、押している風もかなり見える。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鰐淵わにぶちの名が同業間に聞えて、威権をさをさ四天王の随一たるべき勢あるは、この資本主の後楯うしろだてありて、運転神助の如きに由るのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)