往還みち)” の例文
駈け出すわけにはいかず、そうかといって振り返ることもできずに、与吉は半ば死んだ気でフラフラと往還みちのみちびくがままにたどってゆく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
山に沿ってうねりくねってゆく往還みち、片側は苗木を植えた陽だまりの丘で、かた方は切りそいだように断崖絶壁だんがいぜっぺき
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)