“形振”の読み方と例文
読み方割合
なりふり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうその時は私も形振なりふりは関わず、ただ燻んでひやりと冷たいあの街道の空気に浸り度い心がいた。私も街道に取憑とりつかれたのであろうか。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
見たところ五十幾つ、形振なりふり構わず小金を溜めるより外に望みのない人間で、信州の土の匂いのするといった風格には、お政を殺す動機などを持っていそうもありません。