弁舌べんぜつ)” の例文
旧字:辯舌
さてまたかの美しき看護婦かんごふドルスじょうにいたしましても、ここに権力けんりょく残酷ざんこくなる命令めいれいを実行いたしましたあかつきには、いかにしてあの巧妙こうみょうなる弁舌べんぜつをもって
よどみのない使いの弁舌べんぜつに、梅雪入道ばいせつにゅうどううたがいをといたとみえ、すぐ家臣に三箱の黄金をになわせ、じぶんも頭巾ずきんおもてをかくして騎馬立きばだちとなり、剛者つわもの十数人を引きつれて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはドノバンがその才知にまかせて弁舌べんぜつをふるい、他の少年を眼下に見くだすためと、いま一つは富士男のために投げとばされてさんざん説教せっきょうされた醜態しゅうたいを演じたためである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
なんかと頼まれもしない浅草もちの広告ひろめに力こぶをいれて、一人弁舌べんぜつをふるっていると
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこで、おとうさんは弁舌べんぜつのかぎりをつくして、みんなを説きつけたわけでした。
とほく来りたるものは宿をもとむるもあれば、家毎いへごとに人つどひ、香具師かうぐし看物みせもの薬売くすりうり弁舌べんぜつ、人の足をとゞめてきりたつべき所もあらぬやう也。此初市の日は繁花はんくわの地の喿饒にぎはひにもをさ/\おとらず。
と、長安ながやす老獪ろうかい弁舌べんぜつで、単純たんじゅん武芸者肌ぶげいしゃはだの一火を、たくみにおだてあげ、さてまた
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)