建部たけべ)” の例文
建部たけべ遯吾とんご〕博士は、一般思想の変遷の上に三期を画し、第一を純所動の時代、第二を個人本位主義の時代、第三を社会本位主義の時代とし
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
昔もそういう例がたくさんあったのである。たとえば『和名鈔わみょうしょう』の郷名を見ても建部たけべとか壬生みぶとかその地に土着した人の姓をもって郷の名にしている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もとより躋寿館に勤仕する医者には、当時奥医師になっていた建部たけべ内匠頭たくみのかみ政醇まさあつ家来辻元崧庵つじもとしゅうあんの如く目見めみえの栄に浴する前例はあったが、抽斎にさきだって伊沢榛軒しんけんが目見をした時には
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「いや、途中、建部たけべノ神官の家へ寄るとかいっていた。どこかで別れるつもりだろうよ」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町野主水佑もんどのすけ、六番には寄合与よりあいぐみ、佐久間久右衛門、同じく源六、上山弥七郎、水野三左衛門、七番には弓鉄砲頭、鳥井四郎左衛門、上坂源之丞、布施次郎右衛門、建部たけべ令史、永原孫右衛門、松田金七
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
建部たけべやしろに知り人がいるとかで、先に別れてゆきました」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)