店全幅みせいつぱい)” の例文
店全幅みせいつぱい藥種屋式やくしゆやしきの硝子戸棚には曇つた山葵色わさびいろの紙が張つて、そのなかほどの柱に阿蘭陀渡の古い掛時計が、まだ正確に、その扉の繪の、眼の青い、そして胸の白い女の横顏のうへに
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)