床次とこなみ)” の例文
入れ違ひに床次とこなみ竹二郎氏がそのへやに入つて来た。そして同じやうに三士氏の肩越しに、この名高い独逸の脚本を覗き込んでゐたが、暫くすると
『大阪毎日新聞』で見しに、床次とこなみ内務次官は神社を宗教外の物と断言し、さて神社崇敬云々と言いおる由。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
顧問若槻わかつき氏でも、また犬養、床次とこなみ、鈴木諸氏であっても、それらの人の持った力によって得るところの将来如何というようなことについては、小生の墨蹟観により
就中彼の得意なのは、各方面の名士といづれも友達の如きつきあひがあるといふ事だつた。從而したがつて床次とこなみがどうしたとか、西園寺が斯ういつたとか、みんな呼びつけで、如何に親しいかを示した。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
本党の床次とこなみ、現閣の浜口、皆学校時代から国士を任じていた。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
床次とこなみ内相は浪花節で生活の不安を根治しようとしてゐるが、どちらも立派な発明で、創見の少い日本の思想界に、これはまた勿体なさすぎる程の思ひつきである。
床次とこなみへこむ4・19(夕)