巳之松みのまつ)” の例文
「大丈夫、其邊に拔け目のある八五郎ぢやねえ。ちやんと糸目をつけて飛ばしてありますよ。小僧は町内の鑄掛屋いかけやの伜巳之松みのまつ、取つて十三だが、智慧の方は六つか七つだ」
あの雪駄直しは、山谷の巳之松みのまつといふ男さ。わけがあつて自分から身を落してあんなことをして居るんだとよ、わけても柔術やはらは名人ださうで、お前のやうな間延まのびのした人間を
「大丈夫、その辺に抜け目のある八五郎じゃねえ。ちゃんと糸目をつけて飛ばしてありますよ。小僧は町内の鋳掛屋いかけやせがれ巳之松みのまつ、とって十三だが、智恵の方は六つか七つだ」
「ヘエ——、巳之松みのまつと申します」