川崎かわさき)” の例文
「それは好いけれど、何かこう、茶菓子になる物は無いかえ。川上になるが、川崎かわさき万年屋まんねんやの鶴と亀との米饅頭よねまんじゅうくらい取寄せて置いても好い筈だが」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
それさえがはっきり見え始めた。列車はすでに川崎かわさき停車場のプラットフォームにはいって来た。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
第四編隊と第五編隊とは毒瓦斯と焼夷弾、第六編隊は地雷弾をもって、川崎かわさき横浜よこはま方面の爆撃を命ぜられた。毒瓦斯弾と細菌弾とを持った第七編隊にも特別な命令がくだった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この世界的物理学者の話と、川崎かわさきの煙突男の話とにはなんら直接の関係はない。前者は賞をもらったが、後者は家宅侵入罪その他で告発されるという話である。これはたいへんな相違である。
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
川崎かわさき駅を通るときにふと先日の「煙突男」を思い出した。
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「はい、矢島やじまに、川崎かわさきに、そして藤原ふじわらです」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)