岸姿きしなり)” の例文
すると今度は後方あとへも戻らずして前方まえへは進もうともせず岸から十間の距離をへだててただ岸姿きしなりに横へ横へとあたかも湖水を巡るかのように急速に革船は廻り出した。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)