岡場所おかばしょ)” の例文
岡場所おかばしょ情痴沙汰じょうちざたも、夜盗も、強請ゆすりも、人殺しも、文政末期の世間には相変らず瓦版かわらばんが賑わって、江戸の街はすこしも澄んで来たとは見えない。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「新花屋! はてね、あそこはこのごろできた白首女の岡場所おかばしょだが、だんなのなじみがいるんですかい」
翌年ひとり芳原よしわら小格子こごうしに遊び、三年を出でざるに、東廓南品、甲駅、板橋、凡そ府内の岡場所おかばしょにして知らざる処なきに至る。二十四歳海外に渡航するや五大洲各国の娘子軍じょうしぐんげきまじへ皆抜羣ばつくんの功あり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
岡場所おかばしょ……といっても。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)