“山際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまぎわ57.1%
やまぎは35.7%
ヤマギハ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰りは、みきを並べたとちの木の、星を指す偉大なる円柱まるばしらに似たのを廻り廻つて、山際やまぎわに添つて、反対のかわを鍵屋の前に戻つたのである。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やや時経れば、ほのぼのとして薄明る山際やまぎはの色、黎明しののめの薄樺いろに焼け明るその静けさに、日出づる前か、明鴉かをかをと二羽連れだちて羽風切る、その羽裏いよよ染みたり。
明るいのは、山際ヤマギハばかりではなかつた。地上は、イサゴの数もよまれるほどである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)