小屋掛料こやがけりょう)” の例文
信長は云い添えて、なお彼らの小屋掛料こやがけりょうまで施して去った。その行列の遠く降りて行ったあと、峠の蝉時雨せみしぐれは彼の慈悲に泣く飢民きみんの声のようでもあった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)