小妹いもうと)” の例文
その土産らしい西洋菓子の函を開き、茶をいで、静子も其処に坐つた。母屋の方では、キヤツ/\と小妹いもうと共の騒ぐのが聞える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その帰路かへりである。静子は小妹いもうと二人を伴れて、宝徳寺路の入口の智恵子の宿を訪ねた。智恵子は、何か気の退ける様子で迎へる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人の小妹いもうとは、裾短かな海老茶の袴、下髪おさげに同じ朱鷺色ときいろのリボンを結んで、訳もない事に笑ひ興じて、追ひつ追はれつする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)