“いもうと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
79.8%
義妹12.1%
異母妹2.0%
小妹1.0%
亡妹1.0%
令妹1.0%
妹娘1.0%
季女1.0%
愛妹1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにくはへてをとこ周旋業しうせんげふも一かううまくはかないところから、一年後ねんごには夫婦別ふうふわかれとはなしがきまり、をとこはゝいもうととをれて関西くわんさいく。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
この人は、母の義妹いもうと、すなわち、自分には義理の叔母だ。高氏は、身内の中に、かかる人もいたかと、いまさらの如く見直した。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃は娘達の髪はまだ赤かったが、でも異母妹いもうとから見ると、麦藁むぎわら帽子を脱いだお新の方は余程黒かったことを思出した。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その土産らしい西洋菓子の函を開き、茶をいで、静子も其処に坐つた。母屋の方では、キヤツ/\と小妹いもうと共の騒ぐのが聞える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その帰路かへりである。静子は小妹いもうと二人を伴れて、宝徳寺路の入口の智恵子の宿を訪ねた。智恵子は、何か気の退ける様子で迎へる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
亡父ちち亡妹いもうと、孤独になって生きている自分。たれ一人を考えても、その怨みのふかさは、討って足りないかたきである。一寸試しではまだ足りない。生かしておくに限るのだ。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「小田切大使の令妹いもうとさんでございますの」
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「菊ちゃん、お出し」と言って、お種は妹娘いもうとの分だけ湯に溶かして、「どれ、着物おべべがババく成ると不可いけないから、伯母さんが養ってげる」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其の季女いもうとなるものは同じ里の佐用氏さようぢに養はる。
愛妹いもうとのえりくびから一疋
蛍狩 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)