“寒声”の読み方と例文
読み方割合
かんごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向島の小梅にいた頃、寒声かんごえを練るため、夜半物干台に出ておさらいをしていたところ裏隣りの家の窓が開いていきなり「気違い。」と怒鳴どなられた。勿論助ちゃんは憤然ふんぜんとした。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
陸は小さい時から長歌ながうたすきで、寒夜に裏庭の築山つきやまの上に登って、独り寒声かんごえの修行をした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)