宮守みやもり)” の例文
貴船神社の宮守みやもりや里の者は驚いた。鳥居とりいわきの喬木の梢に、の古法衣につつまれた人間が荒縄で吊り下げられていたのを仰いだのだ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一 遠野郷とほのがうは今の陸中上閉伊かみへい郡の西の半分、山々にて取り囲まれたる平地なり。新町村にては、遠野、土淵つちぶち附馬牛つくもうし、松崎、青笹、上郷かみがう小友をとも綾織あやおり鱒沢ますざは宮守みやもり達曾部たつそべの一町十か村に分かつ。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
雪の盛んに降る中に宮守みやもりを発った。これから遠野まで五里半ある。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
彼のあめを知らぬ土鼠もぐら宮守みやもりにわが歌悪しと憎まれにけり
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
一 遠野郷とおのごうは今の陸中上閉伊かみへい郡の西の半分、山々にて取りかこまれたる平地なり。新町村しんちょうそんにては、遠野、土淵つちぶち附馬牛つくもうし、松崎、青笹あおざさ上郷かみごう小友おとも綾織あやおり鱒沢ますざわ宮守みやもり達曾部たっそべの一町十ヶ村に分かつ。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)