みい)” の例文
旧字:
いいえね、お実枝はんは近頃日本髪に結うて髪慣らしをしてはるのと違ひますかなんてね、みいさんところの女中に訊ねたりするのですよ。
曠日 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)
「大丸まで一寸買物に行きますが、一緒にどう? みいさんも行きますの、女の買物なんか辛気臭しんきくさうておいややらうが、おつき合ひなさいな。」
曠日 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)
「ぢや、みいさんと二人で行つたらよろしやろ。わたしはどうしても用があるから帰らんとどうも——」と礼助に返事してそれから実枝の方へ向いて「ねえ、さうなさい。」と云つた。
曠日 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)