“実生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みしょう72.7%
みしやう9.1%
みば9.1%
みばえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「シクラメンの実生みしょうなんか、専門家だってそう楽々じゃあないのさ。だから僕なんか下手なのあたりまえなんだけれど……悲観しちゃうなあ」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
やはり何処かに元木があり、接木取木の法があり、又は種を拾ひ実生みしやうを育てる手数があり、之を遠近に運ぶ労働があつて、今のやうに弘い地域に行渡つたものと想像せられる。
信濃桜の話 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
今ではすべて実生みばえの如く、村々の土と結び付いているために、あるいは大昔一つの炉にあたっていた時からあったのを、持って別れて来たようにも考え、あるいはまた偶然に人の空想が
或時長頭丸即ち貞徳ていとくが公をうた時、公は閑栖かんせい韵事いんじであるが、やわらかな日のさす庭に出て、唐松からまつ実生みばえ釣瓶つるべに手ずから植えていた。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)