実相じっそう)” の例文
旧字:實相
寝耳に水とそれを聞いて、かれらは、事の実相じっそうをただす余裕ももたず、ただうろたえた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして情熱でもなく、夫婦愛でもなく、不思議な悪縁の糸に結ばれ合って、互いに離れることも、殺すことも出来ないで、自暴やけの底に、のた打ち廻っているのが姦夫かんぷ淫婦いんぷの浅ましい実相じっそうであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、一般的な実相じっそうを打ち明けて帰って行った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
との実相じっそうがようやく聞えてきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なお、実相じっそうたしかめて来い」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)