“安芸国”の読み方と例文
読み方割合
あきのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、城廓じょうかくの儀ではありません。——近年、御定住と聞く安芸国あきのくにで、安国寺という伽藍がらんを」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝暦十二年独美は母を奉じて安芸国あきのくに厳島いつくしまに遷った。厳島に疱瘡がさかんに流行したからである。安永二年に母が亡くなって、六年に独美は大阪にき、西堀江にしほりえ隆平橋りゅうへいばしほとりに住んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
羽衣の発見をただ偶然の幸運のように説くのは、かえって私は新しい形ではないかと思っている。安芸国あきのくに昔話集にある佐伯郡の羽衣譚は、主人公は猟師で鹿の恩返しということになっている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)