“嬉泣”の読み方と例文
読み方割合
うれしな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
メソメソと嬉泣うれしなきをし始めたが、それでも福太郎はまだキョトンとした瞳をラムプの光りに据えていたので、背後うしろの方に居た誰かが腹を抱えて笑い出しながら
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お君はムクの首を抱いてしまって、犬の顔と自分のかおとをピッタリくっつけて嬉泣うれしなき、ムクは何も言わず、咽喉のどを鳴らし尾を振ってお君のする通りになっています。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)