“姥神”の読み方と例文
読み方割合
うばがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さな子を連れた姥神うばがみであったということなども、後には忘れてしまったところがずいぶんありますけれども、どうかすると話の大切な筋途すじみちから
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
道は暗い、山にかかるほど、けわしくなってゆく。そして馬も人も疲れた頃、やっと姥神うばがみの中腹までかかり、足もとに、海のような雲の波と、朝の光を微かに見た。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんなこわい顔をした不動様でも、姥神うばがみと一しょに住めばつぐらの子の保護者でありました。お盆になると少年が閻魔堂えんまどうに詣るのも、やはりあの変な婆さんがいるからでした。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)