始豊渓しほうけい)” の例文
旧字:始豐溪
椒江しょうこうの支流で、始豊渓しほうけいという川の左岸を迂回しつつ北へ進んで行く。初めくもっていた空がようよう晴れて、蒼白あおじろい日が岸の紅葉もみじを照している。みちで出合う老幼は、皆輿を避けてひざまずく。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)