“妥”の読み方と例文
読み方割合
おだやか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われおもふに所謂理想主義を叙情詩の門の專有に歸し、所謂實際主義を叙事詩の門の專有に歸する如きは恐らくはおだやかならざる論ならむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
唯だ彼人の往かんはおだやかならねば、我もえ往かざるべし。そが上コンスタンチヌスの寺なる彼儀式は固より餘りでたからぬ事なり。
団十郎の源蔵の花道の思入を難じたるが、これは六二連ろくにれんおだやかならずといひしことあり。友右衛門の型を引合に出されしは当らず。とにかく明治十四年春の評判記を見たまへ。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)