妙心寺みょうしんじ)” の例文
ここは京都の郊外の、上嵯峨かみさがへ通う野路である。御室おむろ仁和寺にんなじは北に見え、妙心寺みょうしんじは東に見えている。野路を西へ辿ったならば、太秦うずまさの村へ行けるであろう。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほとんどすべての大本山がここに集ります。浄土宗の知恩院ちおんいん百万遍ひゃくまんべん真言しんごん宗の東寺とうじ智積院ちしゃくいん、真宗の両本願寺ほんがんじ、禅宗の南禅寺なんぜんじ妙心寺みょうしんじ大徳寺だいとくじ、時宗の歓喜光寺かんきこうじ、天台宗の妙法院みょうほういん延暦寺えんりゃくじ
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ぜひなく、京都の妙心寺みょうしんじにかくれ、しばらく、世評に耳をふさいで暮した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
養家ようかひんしたため十五歳で京都の妙心寺みょうしんじに小僧にやられ、名を十竹じっちくともらい、おいずるを負うて、若いあいだ、南都なんと高野こうや、諸山を遍参へんさんして、すこしばかり仏法をかじったり、一切経いっさいきょうを読んでみたり
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妙心寺みょうしんじから大勢曳き出されたそうな)
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)