奴里能美ぬりのみ)” の例文
奴里能美ぬりのみのうちにめずらしい虫をっておりますので、ただそれをごらんになるためにおでかけになりましたのでございます。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「そうか、そんなおもしろい虫がいるなら、わしも見に行こう」とおっしゃって、すぐにお宮をお出ましになり、奴里能美ぬりのみのおうちへ行幸ぎょうこうになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
お使いの口子くちこは、奴里能美ぬりのみのおうちへ着きますと、天皇のそのお歌をかたときも早く皇后に申しあげようと思いまして、御座所ござしょのお庭先にわさきへうかがいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)