歌舞伎座でも最初からこの狂言をえらんだのではなく、一番目は桜痴居士作「太閤軍記朝鮮巻たいこうぐんきちょうせんのまき」五幕、二番目は「高田の馬場」、大切浄瑠璃おおぎりじょうるりは「雪月花」という組合わせで開場したのであるが
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)