天霧あまぎ)” の例文
「一目見し人に恋ふらく天霧あまぎらしり来る雪のぬべく念ほゆ」(巻十・二三四〇)、「花ぐはし葦垣あしがきしにただ一目相見し児ゆゑ千たび歎きつ」(巻十一・二五六五)等の例が若干ある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
天霧あまぎらし降る雪見れば鵲や早や群れ飛びいづこよりとなく
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天霧あまぎらふ吹田すゐだ茨木雨しぶき津の國遠く暮れにけるかも
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)