“天草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまくさ94.3%
てんぐさ5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また天草あまくさにては、河童の災いを除く法として、十五社に祈願を掛ければよいと信じておる。この十五社は天草の各村に祭ってある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
山田右衛門作やまだゑもさく天草あまくさの海べに聖母受胎じゆたい油画あぶらゑを作つた。するとその聖母「まりや」は夢の階段を踏みながら、彼の枕もとへくだつて来た。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
天草てんぐさで作った心太ところてんや、かんぞうを入れた甘露水などを売っていたが、それでは金がさにならないので、多くは、怪しげな女が地酒を冷やしてひさいでいた。
村の貧しき少年ラウラ・セラやルシア・モラトたち四、五人連れはいつものように、この辺でヴィザと呼んでいる天草てんぐさの一種を採集するためにかごを背負って海岸を歩いていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)