“天帝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゼウス33.3%
てんてい33.3%
デウス16.7%
でうす16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてマリヤや基督キリストに対しては頭を下げたことさえない。天帝ゼウスの教えを信じたのは俺ではなくて夏彦であった。……島太夫お前は覚えていような。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
分ッたにも、う明白に分ッたよ、罪人は此老人が死切れた物と思い安心して逃て仕舞ッたが実はれが本統ほんとう天帝てんていの見張て居ると云う者だろうよ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
殊に寛永年度のきびしい邪宗門狩じゃしゅうもんがりの法度はっとが天下にかれて以来日本の地には、表面、切支丹の宗徒まったく影を絶っているようでありましたが、事実は、柱に天帝デウスの像をかくして
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと、支倉六右衛門の面へ作笑ひを送つたが、乾いた喉の中では、幾度も、天帝でうす聖瑪利亜さんたまりあ 童女びるじん聖瑪利亜さんたまりあと叫んでゐた。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)