大銅鉢だいどうはつ)” の例文
翁は暫く身を屈して、少女のさまをうかゞひ居たるが、やをら岸に登りて、きと眼を我姿に注ぎ、空中に十字を書し、彼大銅鉢だいどうはつを抱いて舟中に移し、己も續いて乘りうつれり。