大白痴おおたわけ)” の例文
差出者さしでもの大白痴おおたわけめ! いつもの思慮深いその方が、今宵の仕業しわざは何事じゃ! マドリド司僧の残党とこの鳰鳥とを一列に並べ、何一つ証拠のないのもいとわず詮議せんぎ立てする愚か者
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
入れてなすりつけるように声をひそめて……(な、端金子を、ああもこうもあるものかい。俺が払うな、と言うたかて払え。さっさと一束にして突付けろ。帰れ! 大白痴おおたわけ、その位な事が分らんか。)
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、とうとうかぶとを脱いで降参しましたとわ、身のほど知らぬ大白痴おおたわけ
三角と四角 (その他) / 巌谷小波(著)
「それにしてもおのれら二人、あの時のみすぼらしい駈落ち者が、木曽家の使者とは化けも化けたり、それが知れぬと思っていたのは日本一の大白痴おおたわけ、今になって逃げようとも、滅多めったに逃がす事ではないぞ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)