“夜被”の読み方と例文
読み方割合
よぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好きほどに酒杯さかずきを返し納めて眠りに就くに、今宵は蚊もなければ蚊屋もらで、しかも涼しきに過ぐれば夜被よぎ引被ぎてす。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
平和の夢からさめて十日の朝だなと意識した時には、昨夜は少し厚過ぎるやうに思つた夜被よぎも更に重く覺えなかつた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
また夜被よぎ引かつぎたるさまいとをかしかりければ、思はず知らずふゝと笑ひを洩らす。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)