夜化粧よげしょう)” の例文
そして次第に息ぎれが激しくなるにつれ、夜化粧よげしょうのおしろいに青味がのぼって、いわゆる夜叉やしゃ形相ぎょうそうをそれにほつれる黒髪が作ってきます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自ら気をとり直して、雨戸を閉めたり、書物を片づけて、膳の前にきてみると、お蝶は、親の目にも見とれるくらい、濃厚な夜化粧よげしょうをいつのまにかして、父の給仕を待っています。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)